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『作り手のこだわりを伝える』久米島印商店

『作り手のこだわりを伝える』久米島印商店

久米島の玄関、久米島空港に出来た新しい売店、久米島印商店。2016年の7月に設立したばかりの新しい企業さんです。

自社ブランドの製品も製造しており、六角形のおしゃれなパッケージが目印です。お土産に買って行かれる方が多いそうですよ。

久米島印商店を立ち上げたのは、久米島出身の盛吉敏夫(もりよしとしお)さん。

「これから久米島の特産品を伸ばしていくにあたって、販売の拠点が必要である」、そんな想いから会社を立ち上げたそうです。

 

「久米島の良さがまだまだ伝わっていない。売店は製造者と観光客をつなぐ重要な場所なんです。」

 

元々は島内のホテルで働いていた盛吉さん。島の観光業に長らく携わってきたからこそ、観光客に島の魅力、商品の魅力を伝える重要性を実感しているそう。しかし、実際に店舗を経営してみて気付くことも多かったと言います。

 

「今までも商品について知っているつもりだったんですが、訪問して製造業者さんのお話を聞く中で、もっともっとこだわりを持ってやってたんだなということを再認識させられました。」

 

「みなさんこだわりを持って作っている。大量生産できるような生産体制で仕上げていくところもあれば、一つ一つの品質を大事にして、理想的な原料が入らなければ作らない企業もある。それぞれの業者さんが想いを持って製造しているので、そういったことをお客様に伝えていかないといけない。自分たちが商品のこだわりを理解しているかどうかってお客様も分かると思うんですね。だからこそ、まずは知ることが大切。もっともっと知ること。」

現在の課題は、久米島の商品がまだまだ少ないこと。そのために空港の売店を活用してもらいたいそうです。

「製造者の方も作っても売れるか分からないという不安があると思うんですね。久米島印商店でテスト的に売ることも出来るので、そういうことを積極的に取り組んでいきたい。また、製造者に対してお客さんや外部の声を伝えて、コラボで商品開発なんかもやっていきたいですね。ゆくゆくは久米島の商品を100%置けるようになることを目指しています。」

 

また、お店作りで大切なこととして、こんなことを教えていただきました。

「長く続くには、『人』が大切。リピーターで来ている人もここにこの人がいるから行くっていうケースが多い。同じものを出しているんだったら、『人』を求めてお客さんは来る。そういった部分は大切にしていきたいと思います。」

 

「久米島の良さは何?」と聞くと「人」と答えが帰ってくることがあります。商品の良さが伝わるのも結局は人の良さありきなのかもしれない、そんなことを思いました。

 

次に空港の売店で働く、豊永ひろみさんにお話を伺いました。

ひろみさんは久米島出身。生まれてからずっとこの島で過ごしてきたそうですが、働き始めてみて発見も多かったそうです。

 

「ここに入ってきて気付くことが多かった。あっこんな商品が作られてるんだって。久米島のことを商品を通して改めて知りましたね。まだまだ勉強しなくちゃいけないことがたくさんあります。」

 

「空港は久米島の玄関。この場所を通して、久米島の商品をもっといっぱい届けて、観光客の方に広めていければいいなと思っています。」

 

最後に、盛吉さんに今後の目標について伺いました。

「『久米島印商店におけば売ってくれる』っていう信頼を得られるお店にしたい。それが出来れば製造者の方の意欲にもつながってくると思う。製造業者さんには商品への熱い想いがある。足を運んで話を聞くことで、アイデアを拾って売ることが出来る。そういったことを積極的にやっていきたいと思っています。」

商品づくりは人づくり、製品の質を上げるための取り組みは、結局のところ、人を育てているということと同じなのかもしれません。

『人』に対する熱い想いが感じられる、素敵な企業です。


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インタビュー:岡本耕平