久米島の介護現場、社会福祉法人「心の会」で働く二人の声 [2025.05 interview]

久米島の介護現場、社会福祉法人「心の会」で働く二人の声 [2025.05 interview]
- 志保さん
- 2025年に移住
- 社会福祉法人「心の会」にてケアマネジャーとして勤務
- 40代、埼玉県出身
- 桂子さん
- 2024年に移住
- 社会福祉法人「心の会」にて介護福祉士として勤務
- 70代、神奈川県出身
—本日はよろしくお願いします!はじめに志保さん、ケアマネジャーのお仕事はどのくらいやられていますか?
志保さん:実はケアマネ歴はまだ短くて、1年も経っていないんです。以前、少し経験があったのですが、7年のブランクを経て、今回、心の会で復帰しました。
それまでは知的障害者施設で10年、その後は高齢者介護に携わり、施設、在宅、訪問介護など、様々な現場を経験してきました。老人保健施設や老人ホームにもいましたね。
—久米島に移住したきっかけは何だったのでしょうか?
志保さん: 旅行で離島を巡る中で、島での暮らしに憧れを持つようになったんです。ふるさと回帰支援センターで開催された移住相談会に参加したことをきっかけに、久米島にたどり着きました。当時は福祉の現場で働いていなかったので他の仕事も考えましたが、離島だったらもう一度現場でも携われるかなという思いもあって。相談会の時に「心の会」の方たちも参加していたので色々と聞くことができました。
—なるほど。それまでは久米島に来られたことは?
志保さん: なかったです。相談会の時に職場体験バスツアー(※)のことを聞いて、はじめて久米島に来た時に、また「心の会」の方とお話する機会があって、そこからはどんどん移住に向けて進んでいった感じです。
※観光人材マッチング支援事業「久米島移住&観光業職場体験バスツアー」
—桂子さんは介護のお仕事を始めてどれくらいになりますか?
桂子さん: 50代後半から介護の仕事を始めたので今年で17年目になります。それまでは会社を経営していました。子どもたちは後を継ぐという感じではなかったので、50代で会社を畳んで、第二の人生を歩もうと決意したんです。実は、ニュージーランドに移住する夢もあったんですよ。
でも、親の介護を経験する中で、介護の仕事で恩返しをしたいと思うようになったんです。それで一念発起して、資格を取って、介護の世界に飛び込みました。
—久米島に移住したきっかけは何だったのでしょうか?
桂子さん: 移住のきっかけは、主人が沖縄を希望していたことですね。私自身はあまり興味がなかったんですが、子供たちが遠い所じゃなくて良かったと言うので、今はそう思います。
久米島を選んだのは、飛行機の発着があることと、本島や他の沖縄の島とは違う原風景が残っているところに惹かれたからですね。都会の雑踏でのストレスを感じていたので、自然の中でゆったりと暮らしたいと思いました。本島まで飛行機で30分という距離も安心でした。
主人の希望で沖縄に来ましたが、実際に久米島に来て、空気や人々の優しさに触れて、ここでやっていけると思いましたね。役場の方とのご縁もあり、3回目の訪問で移住を決めたんです。利便性も考えて久米島を選びましたが、本当に来て良かったと思っています。
—移住に不安はありませんでしたか?
桂子さん: 全くありませんでしたね。都会の喧騒を離れて、自然の中でゆったり暮らしたいと思っていたので、むしろワクワクしていました。それに、生活に必要なものは何でも揃っていますし。
志保さん: 私もあまり不安はなかったですね。例えばAmazonの配達に少し時間がかかることはありますが、時間をかければ届くので特に不便は感じていません。初めて久米島に来た時に生活施設を回ってみて『こんなにあるんだ』と逆に思ったくらいです。「心の会」が住居も紹介してくれた(※)ので、その点も安心でした。
どちらかというと暮らしよりも仕事に対しての不安の方が大きかったんですよね。そこさえ問題なければあとはなんとかなるかな、と。
※住宅借上制度、家賃一部補助あり
—久米島での生活はいかがですか?
志保さん: この前、初めて観光に出かけて、島の魅力を再発見しました。宇江城城跡からの景色は本当に素晴らしかったです!本当は仕事帰りにサンセットとか見たいとか思うんですけど、仕事で疲れてしまって帰っちゃうんです。でも、帰り道に見える海の色とかを見ただけで「あー綺麗だな」と。都会では絶対味わえないですからね。それに、島の人たちは本当に温かくて、人の優しさに助けられる毎日です。
桂子さん: 私も海の色や島の自然に癒されています。そうそう、最近釣りを始めたんですよ。今年はカヌーで海の上から釣りをするのが目標です!
—今のお仕事内容についても詳しく教えていただけますか?
志保さん: 私はケアマネージャーとして、「球美の家」という小規模多機能型居宅介護事業所を利用されている方のケアプランを作成したり、サービス調整を行っています。利用者の方とご家族、そして様々な関係機関と連携を取りながら、その方に合った生活をサポートするのが私の仕事です。現場に出る機会は少ないですが、利用者の方のお宅に訪問して状況を確認することもあります。島外に住んでいるご家族との連絡も重要な仕事の一つですね。
桂子さん: 私は介護職員として、入浴、排泄、食事の介助など、利用者さんの日常生活を支える仕事をしています。それに加えて、厨房での調理補助も担当しています。最初は皿洗いだけだと思っていたのですが(笑)、いつの間にか厨房の仕事もやるようになっていました。
—お二人が社会福祉法人「心の会」を選んだ決め手は?
桂子さん: 年齢を重ねても、経験や能力を活かして働けると思ったからです。若い頃とは違う、人生経験を積んだ私たちだからこそできることがあると思っています。「心の会」では、個々の能力に合わせて仕事内容を調整してくれるので、とても働きやすいです。
志保さん: 私も「心の会」のそうした姿勢に惹かれました。介護の業界は慢性的に人手不足なので、年齢で区切るのではなくてそれぞれの能力を活かせる場を作ってくれているのはすごく素敵だなと思っています。それに島の資源は限られているからこそ、工夫して新しいケアの形を作っていけるんじゃないかという期待や楽しみもありますね。
—最後に、移住を検討している方にメッセージをお願いします。
桂子さん: 迷っているなら、とにかく一度久米島に来てみてください!自分の目で見て、肌で感じて、そして決断することが大切です。失敗を恐れずに、新たな一歩を踏み出してみてください。
志保さん: 都会とは違う仕事のペースに戸惑うこともあるかもしれませんが、人と人との繋がりを大切に、工夫しながら、島での暮らしと仕事を楽しみましょう!
—桂子さん、志保さん、本日はありがとうございました!
— 社会福祉法人「心の会」からもメッセージをいただきました!—
「心の会」では久米島出身者だけでなく、青森や東京、福岡、埼玉など様々な都道府県からの移住者も多く、20代から70代の職員が和気あいあいと楽しく働いています。未経験者でも大歓迎。私達「心の会」が移住へのお手伝いを全力で致します。大自然に囲まれゆったりとした時間が流れる久米島で一緒に働いてみませんか。
【求人情報はこちらから】
https://shimagurashi.net/jobs/20231001_kukurunokai/
社会福祉法人「心の会」球美の杜・球美の家
〒901-3104沖縄県島尻郡久米島町字嘉手苅533-1
TEL : 098-985-3900
https://kukuru.info/
5月31日(土)、6月1日(日)に東京で開催される移住相談会に社会福祉法人「心の会」理事、施設長も参加いたしますので、求人についてもっと詳しく知りたい方は是非ご参加ください!
移住相談会については以下のページからご確認ください。
5月31日(土)「おきなわ移住・就職相談会 in東京」
https://shimagurashi.net/howtoijyus/20250531_tokyosoudankai/
6月1日(日)「テーマから探す!移住フェア2025」
https://shimagurashi.net/howtoijyus/20250601_tokyosoudankai/