プロフィール：林田 明子（40代）
移住前は約14年間保育士として勤務。現在は平日は久米島紬研修生として、週末はホテルでお仕事をしながら忙しくも充実した毎日を久米島で過ごす。

—本日はよろしくお願いします！はじめに、どんなきっかけで移住して久米島紬を始めたのか教えてもらえますか？

林田さん：もともと旅行で久米島に来た時に久米島紬を知って。それで全部の工程を最初から最後まで一人の織子さんが行うところに惹かれて、すごい魅力を感じたんです。いつか自分もやってみたいなーと思っていて、自分の中で４０歳という節目もあったので、思い切って移住を決めました。

—不安とかはなかったですか？

林田さん: 不安はもちろんありましたが、来島する前に情報を集めたので、一つずつ解消されていきました。

—すごい行動力ですね！実際に移住するまではどんな流れでしたか？

林田さん: 島に知り合いがいなかったので、島ぐらしコンシェルジュさんにオンラインで相談しました。その日に久米島紬の研修生からお話を聞くこともできました。その後は一回くらい下見に行こうかとも思ったんですけど、地元で色々と決めて2024年4月下旬に来ました。

—仕事と住まいはどうやって決めましたか？

林田さん: 島ぐらしコンシェルジュさんと仕事や住まいについてメールでやり取りをして情報を得たり、ネットで検索したりしました。久米島紬後継者育成事業に応募することを決めていたので、希望を伝えて仕事を探しました。研修前の１ヶ月はフルタイムで、研修がはじまってからは週２ぐらいの勤務でお願いしました。寮に入っている間に住まいを探そうと考えていて、その後の住まいは一か八かでとにかく行っちゃえっていう感じで(笑)。ちゃんとした住まいは久米島に来てから探し始めました。
今のアパートは仲原家でやっている「茶話会」に参加したときにちょうど空きが出たとのことで教えてもらいました。

—つぎに紬の研修について教えて下さい。1日の流れってどんな感じなんですか？

林田さん: 研修は午後1時から5時までで、一つひとつの工程を先生に教えていただきながら行っています。今は紬に集中したいので、９時から５時まできています。仕事や子どもの送迎など、それぞれのライフスタイルに合わせて行うことが可能です。

—紬作りで難しいところとかありますか？

林田さん: 全ての工程が大切で難しいですが、新しいことを覚えるのが楽しいです。実際に経験して、少しずつ覚えていっているところです。

—仕事しながら紬の研修って大変じゃないですか？もう慣れました？

林田さん: 少しずつ慣れてきました。最初の１ヶ月は仕事しながら生活リズムを整えていった…という感じです。4月、5月は準備期間みたいな感じで、住民票取ったり、移住の手続きとか色々やってました。

—紬の研修生に決まったのはいつ頃だったんですか？

林田さん: ５月末に決まりました。応募書類の提出後に面接がありました。決定したときはとても嬉しく、ホッとしました。

—えー！ 思い切りましたね！ 研修は6月から本格的に始まったんですよね。で、研修終わったら、その後はどうする予定なんですか？

林田さん: 研修は1年で、終了後は紬の組合に加入できるそうです。組合員になったら正式に織子さんに！私は働きながら、長く続けていきたいなと思っています。

—なるほど。1年間で紬の技術を身につけるのは大変そうですけど、上達の実感はありますか？

林田さん: 実感はないです(笑)。織り機に向かってる時間が長ければ長いほど、上手くなるんだろうなって感じはします。

—久米島の人たちはどんな印象ですか？

林田さん: 優しいです。困ったことがあるとすぐに助けてくれます。住まいや車を探していることを伝えるとすぐに紹介してくれたり。いろいろと教えていただけるので、自分から話しかけることが大切で。人との繋がりって素敵だな〜って思います。

—林田さんにとって久米島ってどんな場所ですか？

林田さん: 海も綺麗だし、自然がいっぱいで本当に癒やされます。それに人が温かいから、久米島にきて本当に良かったなって思います。紬を通して、久米島の歴史などに触れられることが嬉しいですね。

—これから紬研修生になりたい人に向けて、何かアドバイスはありますか？

林田さん: 住まいや仕事が決まっていると安心かと思います。車など、交通手段も。研修に集中するためにも生活の基盤が整っていると良いですね。

—今日は貴重なお話、ありがとうございました！

久米島紬についてもっと知りたい方は、「久米島紬の里 ユイマール館」にも是非お立ち寄りください！

久米島紬の里 ユイマール館
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