◆シンポジウム◆移住者と共につくる地方創生シンポジウム2016
◆シンポジウム◆移住者と共につくる地方創生シンポジウム2016
12月6日(火) 沖縄県立博物館美術館講堂にて開催された「移住者と共につくる地方創生シンポジウム2016~離島・過疎・都市部それぞれの地域にあった移住のあり方を考えよう~」へ参加してまいりました。
基調講演として、株式会社日本総合研究所主席研究員の藻谷浩介氏の講話『現実の構造把握から考える、沖縄県における移住定住促進の意義とこれからの可能性』がありました。
藻谷氏は、平成合併前3200市町村のすべてと、海外79ヵ国を自費で訪問し、地域特性を多面的に把握され、2000年頃から地域振興や人口成熟問題に関して研究・著作・講演を行っていらっしゃいます。沖縄が大好きで、毎年2度は旅行で訪れ、さらに講演等で来沖を続けておられるそうです。
※現在、沖縄タイムスに「藻谷浩介の着眼大局」を掲載されておられます。
講演は、沖縄の各地域毎の人口推移とその詳細内訳の表やグラフ、といった「数字・データ」により構成された「人口構造の把握」を主とし、そこから見える「事実(現在の状況)」から、本当の人口問題(人口減少という課題)に対する問題点を知るものでした。
全国的に人口減少が問題視され、さまざまな移住促進・地域活性の動きがなされている中で、沖縄県は人口増加傾向にある。しかし、県で見ると人は増えていても、離島や過疎集落では年々人口減少が進んでいる。また、今は人口増加傾向にある沖縄も、2025年をピークに減少をたどると予測されている。
そして、「事実」を見ると言った点で、何より大切なポイントとして「人口が増えた・減った」以上に、「だれが(どの世代が)増えて」「だれが(どの世代)が減った」のか、その『人口構造』が重要である。
「人の数が増えていても、実は子どもの数、現役世代の数は昨年よりも減っている」というデータが出たら、それは「人口増加」しているから問題は解消されたのではなく、その地域が目指す未来によっては、「新たな課題の発見」である。
人口構造を見る上でのポイントには、「高齢化率」と「子どもの数」、「現役世代の数」が挙げられ、その推移から現状の人口構造を知り、将来の予測を知り、そして今の本当の課題が見えてくる。自地域の目指す未来の環境によっては、その「事実」に基づいた課題に取り組むことが大前提ではないだろうか。
※シンポジウム参加レポートを別に作成しております。ご興味のある方は仲原家にてお声かけくださいませ。
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このシンポジウムでは、講演中、檀上のスクリーンに相当数のグラフや表が参考資料として映し出され、それをもとにお話が進みました。それらのデータは詳細に分析された沖縄県内の各地域の人口構造、人口推移を見るデータでした。また、各地域(県内外、国内外)の比較説明などもあり、人口問題の本当の問題点は何なのかと改めて考えるきっかけとなりました。岩崎