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◆セミナー◆第0回「地域の世話役養成塾」

島ぐらしコンシェルジュ

◆セミナー◆第0回「地域の世話役養成塾」

第0回「地域の世話役養成塾」

6月2日(金)  那覇市にある沖縄県立博物館の会場で開かれました「第0回世話役養成塾」へ出席してまいりました。

※沖縄県では「移住者受入促進には移住希望者と地域住民をつなぐ世話役の存在が重要である」とし、昨年度から世話役を担う人づくりの一環として「地域の世話役養成塾」を開催しております。

今回は、7月から開催される住民の方向けの養成塾を前に、県内各自治体の移住施作担当職員向けの勉強会として、セミナーが行われました。セミナーではまず初めにNPO法人ふるさと回帰支援センターの副事務局長である嵩 和雄(かさみ かずお)氏に「地方移住をめぐる現状と課題〜移住希望者受け入れに向けて〜」と題する講演をしていただきました。講演の後には、NPO法人場とつながりラボ home’s viの荒川 崇志(あらかわ たかし)氏のファシリテーションの下グループワークを行い、地域の世話役が求められる場面や必要な素質などについて考えました。

 

~講演より~

講演では、近年の移住に関する情勢をデータで学びました。印象に残ったのは”移住地選択の条件”の調査(2016年)で「就労の場があること」が「自然環境が良いこと」を上回っていたことです。これはNPO法人ふるさと回帰支援センターが統計を取り始めてから初めてのことだそうで、地方移住を希望する若年層の増加が要因ではないかと分析していました。また、若年層の移住希望が増えた背景として、以下の理由が考えられると挙げられていました。

①インターネットの普及で地方でも都市と変わらない生活ができるようになったこと

②東日本大震災以降、下記ような価値観が重視されるようになり、地方の方が価値観に合った
 暮らしができるとの考え
 ソーシャル(やり甲斐、関係性)/ローカル(拠点づくり、地域性)
 シェア(脱消費や共有性)/リノベーション(再利用、創造性)

*他にも、小さいころ祖父母と過ごした楽しい記憶から孫ターンする若者が増えてきていることや、若者向けに一般雑誌で地方移住が特集され始めていることなども挙げられていました。


移住の情勢を踏まえつつ、講演では地方移住をめぐる課題として3点挙げていました。

①仕事の問題(希望職種がない、都市部との収入の格差)

②住居の問題(借家が少ない、空き家物件があまりない)

③受け入れ体制の問題(ヨソモノへの不安、自分ごとではない)

〜グループワークより〜

グループワークでは、グループ内で地域に来て欲しい移住者、実際に多い移住者の属性(年齢、性別、家族構成など)を考え、それらの方々を地域にうまく受け入れるにはどのような人材が世話役として求められるかの意見を出し合いました。

初めは難しい条件もたくさん挙げられていましたが、話し合っていくと「地域で子育てをしたことがある人・女性」や「島内を案内できる人・運転ができる」といった条件が出てきて、世話役だからといって難しく考える必要はないのだと気付かされました。最終的には、地域の暮らしに根ざしたアドバイスができることが一番ではないかなと感じました。

 

今回のセミナーでは、移住に関する最新の状況や、他自治体の様々な仕事・住居・受け入れ体制の事例を知ることができ、非常に為になる、学びの多い時間となりました。4月よりこの仕事に就き、まだまだ勉強不足の面もありますが、まずは今回の学びをきっかけに、より知識を深め今後の活動にも活かしていきたいと思います。(上江洲)

「地域の世話役養成塾」参加者募集中!

地域と移住者の“つなぎ役”を担う人づくりとして沖縄県が開催する「地域の世話役養成塾」へ参加したい方を募集しています!

【募集要項】
<開催日程・場所>
那覇市内(会によって変更あり:沖縄県庁/南部合同庁舎など)
①7月20日(木)予定
②8月21日(月)予定
③10月10日(火)予定
④未定
※久米島から日帰り可能な時間(13時半~16時半くらい)で開催予定

<募集人数>
2人

<旅費>
那覇~久米島往復の航空賃及び那覇市内での交通費等はお支払いいたします。
(町職員の旅費に関する条例に基づき支給)

<応募資格>
・4回の養成塾へすべて参加できる方。
・養成塾で学んだことについて、町へ簡単なレポートを作成して提出ができる方。
・養成塾終了後、“地域と移住者のつなぎ役“として町の移住・定住推進事業にご協力いただける方。

<応募方法>
久米島町HPより参加申込書をダウンロードし、必要事項を記入した後、企画財政課担当者(島袋)まで提出

<応募締切>
平成29年7月7日
※締め切り後、応募者にはこちらからご連絡いたします。

<お問い合わせ・提出先>
久米島町役場 企画財政課 (担当・島袋) TEL:985-7122 FAX:985-7080
 Email:y-shimabukuro@town.kumejima.okinawa.jp