島の食材:久米島赤鶏
久米島赤鶏

久米島赤鶏
資源の特徴・機能性
循環農法を目指して、養鶏、マンゴー栽培、養牛(母牛育てる)しています。
養鶏・・・・九州より赤鶏のひなを仕入れ、久米島の久米仙の泡盛酒粕+ホテルより出る油かすを発酵させて(1週間)赤鶏の飼料としている。
鶏の糞はマンゴー畑で鶏糞として使用しています。
通常、鳥1羽の大きさは900g程度だが、この赤鶏は2~3キロというボリュームがある大きさです。
ゲージに入れない平飼い(小屋の中に)をとりいれていて、ストレスフリーな状況で鶏を育てています。そのため、良く動いているので肉の弾力、しまりが良い肉質となっています。
*養鶏業者で、加工(解体)までやっている事業者は一般でも珍しいです。
だからこそ、肉質や育ちなどを見ながら、養鶏する餌や、環境なをど意識出来るそうです。
現在の活用方法
・一次加工のみ(解体)のみで、今は二次加工まで手は出していない。
島外の大手の取引先に出荷するのがメインとなっている。(ペニンシュラホテル、メゾンカイザー、聘珍樓など)
今後、島内で小売り、飲食(立ち飲みBAR,レンタルキッチンで加工試作、試食までできる加工場を予定)
・現在二次加工は知り合いに頼まれたダッチオーブン丸鳥焼きを少数量、特別に作っている。(島外出荷)これも商品化していきたい。
ダッチオーブン>>冷まして真空パック>>冷凍>>出荷>>届いた人はパックごと湯せんで戻すか、常温に置いてグリルしなおすか、
ダッチオーブン鳥は、中まで火が入り、かなり肉質が軟らかく焼き上げれます。
(家庭のオーブンで4時間など焼くと肉汁がでてしまい、ぱさぱさしますが、ダッチオーブンは2時間くらいで蓋して焼き上げるため、美味しい丸どりやきとなります)
新商品のアイデア、新たな用途
1.二次加工+鳥肉販売できる場所作り(泊港の候補地あり、泊港の商店会を盛り上げる意味でも)
この場所は製造加工條とも合わせた施設にしたい
鳥肉や(島の肉やさん)(例:SAKANA BACCAというおしゃれな魚やさんが都内でかなり広がりつつあります。バーのような感じとロゴ、店頭がカフェのような感じ)
出所:https://sakanabacca.jp/
+立ち飲みBAR
+二次加工場+レンタルキッチン(島に来たシェフが鳥肉の試作、試食会などを行う場所)
立ち飲みBARは、久米島の泡盛の美味しい飲み方提案BARなど
泊港の立地的に、夕方来てさくっと飲むような感じで回転するようなお店にしたらどうか?
お店の外にローストチキンダッチオーブンを焼いていたり・・・・(焼き上げすぐにサービスできるお店つくり)ローストチキンも持ち帰り可能
久米島のハーブ鶏ローストもよいかも。
2.久米島の伝統的な母の味を残したい
*昌泉さんのお母さんの鶏スープ+冬瓜入りが美味しい。お店で出す+パックにして冷凍で通販する、お店で食べれる
*鶏の雑炊、鶏スープなど、久米島の過程の味、島の文化をメニューとして残して、
島外の方も食べれるように。
*島のおかあさんの料理教室など
3.生産量を2倍にできる。(人手不足なので、人員を増やす。)
月間500羽~1000羽まで(解体日を週2>>3にして冷蔵の状態で出荷できるようにする。
養鶏して、自分で解体するから、命を売ること、を意識したい(昌泉さん)そのためには。。。
*適正の価値を売ること
*安く売ることはしない
*責任があること
*価値を維持すること
4.仔牛のオーナー制度を固めていきたい
後継者不足(仔牛の出産立会など、かなり深夜も仕事するので大変)
それに寄り、ノウハウが失われる(島の牛を育てる人)
*母牛候補の牛+仔牛を手放す人が増えてきている。
<現在>
畜産農家が100万/1頭購入する費用を負担している。
母牛となる仔牛をセリで1頭100万で買ってくる>>>仔牛を生むまで飼料代、お医者代、受精の為の費用が掛かる。(2年半は投資の状態)
<今後のアイデア>
オーナー何人かが出資し合って100万。(数人だしてリスク分散)
2年半で仔牛は母牛となり、仔牛が売れるようになる。
*オーナーメリット(7年で5産するとなると)
35万×5頭出産=175万利益
が、1頭も出産しない不妊の牛もいるので,掛けという感じ。
考察
久米島赤鶏
展開を広げるための、1次加工・・・>二次加工は必須課題である、としている事業者が多い中、久米島赤鶏は商品流通+レストラン飲食で直接顔が見えるような活動を入れていくのは良い事だと思った。
この店にきて、現地で食べたい人がわざわざ久米島に来る意味があるような
雰囲気(空気)を感じ、昌泉さんの人柄を熱い情熱を語れる場所はいいと思う。
久米島赤鶏のファンを作る、養鶏家昌泉さんのファンをつくる、会える場所で、コアなファンを作りやすいきっかけになりそう・
母牛の養牛(オーナー制度)
畜産農家さんの牛購入の費用の負担を減らすためにも、この投資信託?!の様なオーナー志度は久米島応援したい人、牛のオーナーになったりと、興味深いシステムだと思う。
島の中で牛を育てる人も少なくなってきているので、母牛のオーナー制度とともに、<久米島牛>としてブランドを確立させていきたい。
たとえば、オリーブ牛(小豆島)みたいな、久米島の紅芋の皮も飼料にして紅芋牛とか、サトウキビの葉っぱ食べるさとうきび牛など、、、
牛の飼料も島内で循環できるような食料を与えて育てた牛ならまた付加価値あるアピールできると思う。