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久米島へIターン☆山城ゆいさん [2016.7 interview]

久米島へIターン☆山城ゆいさん [2016.7 interview]

  • 山城ゆいさん(旧姓:斉藤)
  • 2013年に移住
  • 町役場勤務
  • 神奈川県出身

「久米島ってどこだろう?・・・面白そう」 

ゆいさんが久米島へ移住したのは3年前。この6月で久米島生活は4年目に突入しました。
神奈川県出身のゆいさんは、東京の大学から大学院へと進み、卒業後は興味のあった国際協力のNGOへ就職。ちょうど6年程働いた頃、大学時代の仲間と食事をしていた時、あるOGが「所属するNPOが久米島で新しい取り組みをするんだけど、誰か興味のある人来てみない?」とのお話が。それを聞いたゆいさんは、

「久米島ってどこだろう?・・・面白そう」

とても面白くてやりがいのあった国際協力の仕事の中でも“地域開発”に特に興味があったゆいさんは、ちょうどその頃、海外ばかりではなく、国内でも“その地域に住む人々の力で中から良くなっていく”ことに興味が沸いていたそう。久米島での最初の仕事は、その気持ちに沿う部分があった様で、ゆいさんは、久米島の話をしてくれたOGに「久米島で駐在する人材募集があるのなら少し興味があるので話を聞かせてください」と動き出しました。ちなみに・・・そのお話を聞いた時の感想を聞いてみました。

「久米島が面白いと思った。海洋深層水があったり、離島だけど水が豊富だったり。以前の職 場でやっていた“もとからある資源を活用して持続可能な発展をしていく”ことが出来る島。それをやろうとしている自治体がすごいと思った。」


海洋深層水で養殖する海ぶどうがあります。新鮮な野菜や果実も溢れています。

Q 実際移住をしようと思った時、何か悩んだり、不安に思ったりしたことはありましたか?
A ―特別すごく悩んだということはなかったご様子(笑)ーでも、一番考えたことは、3年の任期が終わった後はどうしようかなぁということ(最初のお仕事は任期が3年予定であったため)。

Q それは結局どのように乗り越えたのですか?
A 結果、具体的に考えたわけではなかったけれど、実家の横須賀や湘南が好きなので、帰ったらそのあたりで何か見つけようかなぁと。また、これからの3年で何かを見つけられたらいいかなと思っていました。ま、結局、何とかなるかなぁという感じ(笑)。でも、前職場でも「3年経ったら戻ってくるんでしょう?」と言っていただいていたのもあって、全く戻ると ころがゼロではないという安心感は、今思えばなくはなかったかもしれないですね。

Q 例えば「お金」について、何か今後の生活を不安に思ったりという心配はありませんでしたか?
A それはそんなに不安に思ってはいませんでした。もともと、何歳までにいくら貯金しようとかというこだわりも特別なく、一人で暮らす分には大丈夫だろうと思っていました。お給料についてはもうお任せという感じ(笑)

「移住の下見は3~4回くらい。日帰りしたこともありました(笑)」 

Q 移住の前に、久米島へ何度か下見に来たと伺いましたが。
A 3~4回来ました。1回目はまだ移住を決める前、まさしく下見という感じで。2回目はもうお仕事の打ち合わせの様な感じでしたね。その時暮らしていた東京から日帰りしたこともあって。日帰りの方が遠いというか、距離を感じましたね。

Q 移住者はお仕事の他に、家を借りるのに一苦労…という方も多いと聞きますが、ゆいさんはどのように探されたのですか?
A 住宅の面は、それから働く職場の方がとても手伝ってくれて、何もわからないので、もうお任せしますといった感じでした(笑)。最初は、同じ職場にいらした方が借りていたアパートを借りて、2年目に近くの別なアパートに引っ越す時には、知り合いに手当たり次第「アパートを探している」と話してみたら「どこどこが空いてるよ」といろいろ教えていただき、引っ越し先が見つかりました。

Q 生活をしてみて何か困ったことなどはありましたか?
A びっくりしたことは、皆さんあまり家の鍵をかけないこと!そこはまだ出来かねています(笑)生活をしてみて思うことは、思ったより不便がない。昨年、島に大きなドラッグストアが出来てからは、ほとんどのものが手に入るし、ネット通販も届く。那覇に出たいともそんなに思わないですね。

Q 移住を考えておられる方の中には、「島人」とのコミュニティについて心配される方も少なくない様ですが、ゆいさんは生活を始める前にそのようなコミュニティについての心配はありましたか?
A あまりなかったですけど、最初に出会う人にもよるところが大きいかもしれませんね。私は、最初にウェルカムしてもらったおかげで、地元の人と仲良くなって…そこから自然とコミュニティに入っていけた気がします。

Q ゆいさんはご趣味で「アフリカンドラム」をやっていらっしゃるのですよね?それはサークルです か?移住後すぐに参加を始めたのですか?
A 一応バンドです(笑)。今では時々、ホテルのステージなどで観光客の前で演奏することもあります。アフリカンドラムは、職場とはまた別の人脈が出来ましたし、気分転換にもなります。最初は、沖縄っぽいものを何かやってみようかなと思って、“三線”や“エイサー”もいいなと思ったんですが、あまりセンスがなかったようで(笑)。そして結局、まったく沖縄感のないアフリカンドラム”に職場の方のお誘いで出会って今に至ります。始めたのは、久米島へ来た年の冬くらいでした。これからもずっと続けていきたいと思っているものの一つです。



「移住2年目くらいから、里帰りや出張から久米島へ帰ってくると、「ただいま」と思うようになった」 

久米島に居ると「丁寧に生活しよう」と思う。東京にいるとなんというか、簡単に生活が出来てしまって、使い捨てのものも沢山あるし…。でも、久米島だとちゃんとお掃除しないとすぐカビが生えたりするから(笑)あとは、東京に居た時と違って、お金をあまり使わなくなりましたね。

Q ゆいさんは移住当初、久米島生活は3年のつもりだった様ですが、いつ頃からずっと久米島でと思い始めたのですか?
A 移住して3年目くらいには島の生活にも随分と慣れてきて、全く違和感なく暮らせる様 になっていて、こういう感じもいいかなぁと思っていました。お仕事の方も、3年任期ではあったものの、仕事を進めていくなかで、開始2年目くらいには既に、1年延長した方が良いかなと思い始めていました。その後、縁あって島の人との結婚もありまして(幸)

美しい砂浜がすぐそこにある久米島。「やどかりの足跡を見るのが好き」と、ゆいさん。


「今思うと、あの時、興味のあるものに動いてみて良かったと思う。直観タイプかもしれないから、あまり参考にはならないかもしれませんね(笑)」 

ゆいさんの場合、移住の一連のお話を聞いていると、その全体にとても自然な流れに乗っている様子が見えた気がしました。いつも「自分が興味があるもの」を選んで進んできた。前の職場でやりたかったこと(興味のあったこと)は、一通りやり終えた感があったそのタイミングで、目の前に「次の興味がわくものが現れた」と。ゆいさんの場合は「久米島へ行きます」と言った瞬間から、あとはもう全てが動き出した感じだった、と。

しかし、今思うと“仕事”があったから(つながりがゼロでのスタートではなかったから)特別遠くに行くという気持ちもなく、自然と入っていけたのかと思う。だから、移住をされる方は、仕事を決めてからのスタートが良いのではないかと思いますとのアドバイスでした。
―koborebanashi―
yui : 久米島へ下見に来た時に、島のてっぺんにある宇江城 城跡で四つばのクローバーを見つけて…これは良いことしか起きないな!って思って(笑)
izumi : ゆいちゃん、そのクローバーは今?
yui : うん。もうない。最初は持っていたはずなんだけどね
izumi : !!なんとなく、そうだろうなぁと(笑)

~thank you~