久米島 島暮らしガイド

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久米島へIターン☆小柴登司さん[2016.9 interview]

  • 小柴登司(こしばたかじ)さん
  • 2011年に移住
  • こしば農園園主
  • 横浜市出身


小柴さんは横浜生まれの横浜育ち、コンピューター関係のお仕事をされています。そんな小柴さんが奥様と一緒に久米島へ移住してきたのは2011年3月13日。東日本大震災の翌々日のこと。久米島への引っ越しを、もしも12日にしていたならば、飛行機は飛ばなかったそうです。

パワー溢れるオーラをまとう小柴さんの、久米島への移住、そして久米島での暮らしについて伺いました。

「那覇だったり石垣だったりすると、自分たちにとっては横浜で暮らしているのとそう変わらない」 

Q 小柴さんは久米島へ来る前は、横浜にいらしたんですか?
A そう。ここに来るまで横浜以外で暮らしたことはありませんでした。

Q 移住を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
A うーん、一度は冬でも暖かいところで暮らしてみようかなと、それも足腰が立つうちにね(笑)

Q マリンスポーツもされるのですか?
A 家内と共通の趣味がダイビングで、もう20年以上になるのかな。随分前になるけど、久米島に初めて来たのもダイビングが目的の旅だったのですよ。その時はまさか久米島に移住することにはなるとは思っていなかったですけど(笑)でもね、最近はもう2年以上久米島では潜っていません。旅行で行くと、天気が良かろうが悪かろうがせっかく旅費を払って来たのだから、何が何でも潜ろうと思うけど、島にいるとね(空を指しながら)、今日は天気が悪いからやめようかとか。

Q 移住先に久米島を選んだ理由は?
A とにかく暖かいところ、海外、例えばフィリピンとかタイとかが候補地だったのですよ、でもそこだと収入を得る手段がないから。それで、働けるうちはとりあえず沖縄かなと。ただ同じ沖縄といっても、那覇だったり石垣だったりすると、自分たちにとっては横浜で暮らしているのとそう変わらないと思って、ダイビングで馴染みのあった久米島はどうかな、と。空港もあるし、コンビニもあるし、病院もある。久米島より小さい規模だと、内地から来てそこで暮らすのは辛いかな、と。


「住まい探しの下見は3回。
 居酒屋で知り合った方の紹介で家を借りました(笑)」 

Q 移住の「下見」へは来たことはあったのですか?
A ダイビングで何度も来ていたけど、移住候補に久米島を選んでから住まい探しには3回かな。この家は、たまたま居酒屋で知り合った(笑)島の方の紹介で借りることが出来たのですよ。一軒家を借りようと思ったら、地元ネットワークに頼らないと難しいですね。家の契約は前の年の11月に終えて、3月に引っ越してきました。

Q 久米島移住では、家を借りるのがまず問題!と言う方も多くて、そんな中で一軒家ですものね。お庭も広くて風も気持ちよく通る良いお家ですね。小柴さんは農園もなさっているそうですが、ここ(ご自宅)とは別な場所ですか?
A 農園としての土地は少し離れたところに借りています。でも庭の片隅にもほら、あの、黄色いのはフルーツパパイヤで、青いうちは野菜として食べられますよ。今の時期は端境で少ないけれど、そっち(お庭の反対側)にはレモングラスもローズマリーも植えてありますよ。

Q 今のお仕事は農業ということですか?
A いやいや!とてもとても、移住者が農業を、食べていくための仕事にするのは並大抵ではありませんよ。仕事は、横浜でやっていたコンピューター関係の仕事を今も続けています。農業は、近所の友人に「土地が空いているから何か作ってみない?」と言われて、それで、“農園園主”っていう名刺の肩書きが頭に浮かんで、面白いかなとね(笑)本業はあくまでコンピューター関係です。もっとも、量的には移住前に比べて激減。まぁなんとか細々と、といった感じですけどね。
「こしば農園」のパパイヤ

Q では、農園で作ったものは、販売はしていないのですか?
A フルーツパパイヤとかインターネットで見た方から注文が入るので、内地向けに販売もするけれど、とても営業ベースの規模ではないですよ。

Q これから何か新しく育てるものなどはあるのですか?
A これからの時期、沖縄ではレタスやホウレン草などの葉物がシーズンだし、内地と違って暖かいので食用作物的には好的期。ほらそこ(お庭)にあるのがとうもろこしの苗ですよ。

Q へぇ~。とうもろこしってすぐ出来るのですか?
A ・・・。自分自身横浜に居た頃はそうだったけど、本当に何も知らないんだねぇ(笑)2か月半くらいで収穫できますよ。

―笑!!是非また、とうもろこしの成長をお勉強しにお邪魔しますね!

「移住して困ったこと?あぁ、“言葉”かな?」 

Q 久米島で生活をして、何か困ったことなどはありましたか?
A うーん何かなぁ。あぁ、言葉かな!?一番困ったのは、島の方言が全く理解できなかったことですね。最初は、会合とかでは隣に座った方にいちいち通訳を頼んでいたのですが、ある時はたと気が付いたのは、方言で話している時は特段私に用があるわけではないのだということ。私に用があるときは方言を使わないから、自分がわからない言葉の時は、わかならくていい話なんだなって、開き直りですね(笑)ところで、内地から友人が遊びに来るときとか、「何か欲しいものない?持ってくよ」って聞いてくれるじゃない?その時あなたはなんて答えてる?

―私ですか!?私は・・・そう、それよく聞かれるんですが、実はどうしても手に入らないものって特にないというか…。細かい物も結構通販で届きますしね。でも、最近はとにかく「パクチー」が欲しいです!スーパーでも見かけないし。育てたいほどなんですが(笑)

小柴さん:自分で育てれば?育て方教えてあげるよ。
―本当ですか!?是非よろしくお願いします。

Q あら、そして小柴さんは、ご友人に何をリクエストするのですか?
A 最近はね…「ワンタンの皮」!

Q は~なるほど。売ってないですか。私は探したことなかったけど(笑)
A 本島のスーパーで見つけたことはあるけど、久米島のスーパーでは見たことないですね、餃子の皮や春巻きの皮はあるのにね。

Q そうですね。通販出来なくはないけど、業務用みたいな量でしか注文できないものだと困りますね、他には何かありますか?
A あとは鮭の水煮缶。これは本島でも売っていないようで、沖縄の人は食べたことも見たこともないようですよ。サバ缶はいっぱいあるのにね。後、おいしい漬物かな!?ま、基本的には優秀な通販システムに助けられてます(笑)

お庭で育てる「とうもろこしの苗」と「パクチーの苗」☆

「移住ーそこでどういう暮らしをしたいのか」 

一口に、「田舎暮らし」とか「移住」って言うけど、やっぱり何はともあれ、第一関門は収入の確保じゃないですか?田舎は都会に比べて仕事自体が少ないし、給料だって。。。そこへ、若い子育て世代の人たちが??まぁ、移住を希望される方々の「どういう暮らしをしていきたいのか」という人生設計は人それぞれですから。

あと、思うのは、私のような“移住してきた人の体験談”もいいけど、移住を考えている方々にしてみれば、移住先の地域の皆さんが、移住者に対して感じていることとかが興味があるのではないですか?移住後の生活のなかで、地域との円満な関係というのも重要ですよね。特に都会では、長年住んでいても隣の家の人を知らないことも多々あるけど、ここでは知らなくても平気で家に入ってくる様な感じでしょ?「こんにちは~」ってね(笑)まぁ、アパート住まいではないことだろうけど。

この間も、なーんか外がうるさいなと思ったら、友人が、声もかけずに庭の畑をトラクターで耕してくれていたり、大感謝の日常茶飯事ですね。こちらはこちらで、お裾分けとかも声もかけずに置いていくし。。。

久米島に限ったことではないでしょうが、集落ごとに雰囲気も違うらしいし、気質も違うような感じがするのだけれど、全般に久米島の人たちは人見知りで、話を始めればフレンドリー。だけど移住者に自分から用もなく話しかけることはないタイプかなと思います。移住希望の人にとっては、島の人たちが移住者に対してどう感じているかということも興味深いことでないのかな、と。

―そうですね。今後は、移住者を「受け入れてきた」人々のお話も沢山聞かせて頂けるようにしていきたいと思います。ありがとうございました♪
―koborebanashi―
koshi:今年島に来たんでしょ?だったらまだ、台風見てないね!今年は珍しくまだ台風来てないもんね。
izumi:そうなんですよ。いろいろと皆さんからお話を聞いていて、だいぶビビりながら居るんですけど。
koshi:台風の時はね、この母屋からそこの納屋まで(距離:園内5m程)が行けないからね!「行かない」んじゃなくて、「行けない」んだよ!
izumi:なるほど。とてもリアルに想像が出来ました。きっと私が抱いている台風イメージではまだまだ想定外なんだと思います。

インタビュー後、久米島に台風18号がやってきました。私にとっては人生初めての大きな台風でした。停電が続き、夜中中響く大きな風の音。時には地響きのようでした…。しかし台風が去り、皆さん粛々と台風の爪痕を片付けていきます。被害が大きかったところは皆で想いを掛け合います。「台風が来るぞ」となってから、「台風が去った後」まで、島人は皆とても静かに平然と、でもものすごくスムーズに準備し対応しています。何だか月並みですが、「自然と共に生きる」ってこういうこと・・・と目の当たりにしました。そして教えてもらいました。「台風が大きくなる前に寝てしまうのがコツ」と・・・

後日、小柴さんから「パクチーの本葉が出たよ」と☆ ―thank you―